世界でいちばん有名な女優さんの1人、
メリルストリープさん。
最近は反トランプ氏の象徴的な立場に
なっています。
詳しくはこちらを参考にしてください。
→メリルストリープがゴールデングローブ賞でトランプ批判スピーチ
でも今日はちがいます。
ずっと映画界で働いた彼女だからこそ
知っている映画界の裏側について
講演会で語ってくれました。
今日はそのお話です。
アカデミー賞3度受賞の大女優
アカデミー賞(Academy Awards)を3度受賞したアメリカの吉永小百合さん的な
女優であるメリル・ストリープ(Meryl Streep)さん。
年齢は66才ということですが、
年を重ねるごとに落ち着きのある穏やかなオーラが印象的な方です。
2月14日にドイツ・ベルリン(Berlin)で開催された
第66回ベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)で
ハリウッドについて多くの若手俳優の前で講演されました。
彼女は、『米映画制作各社の重役から白人男性が減らない限り、
ハリウッド(Hollywood)の多様性をめぐる問題は解決できない』と述べています。
その功績から、映画祭の審査員長を務めるメリルストリープさん。
若手俳優300人は世界中から集まってきました。
その聴衆に特別講義を行いました。
ハリウッドの性差別
はやくも40年以上、女優業をしている彼女。
業界での性差別や人種差別は減ったかと問われました。
そして、
「とても前向きな方向に動いていると思う。
自分の場所を確保するには、声を出して他の人をどかせ、
椅子を持ってきて会話に参加させてもらわないといけない」と語りました。
ハリウッドでは女優として脚光を浴びることができる期間は
若くて美しい10年ほどといわれています。
男優以上に厳しい背景があります。
その後は次々とやってくる若くて美しい新人女優に
その場所を奪われる場合が多く、美だけではなく『演技』
でメリルさんのように見せることができるかが鍵となります。
日本の社会と通じる男性社会
ハリウッドを中心とする映画業界では、
「何事も重役レベルがどの程度多様かで決まってくる」と
メリルさんは指摘しました。
「1つの集団のみによって全てが決定され、
その人々の好みによってどんな映画が作られるのかが決められるのならば、
特定の種類の映画しか作られない」と批判しました。
男性が重役を占める映画界。
日本の企業、政治、官僚の世界とも縮図が似ています。
人種差別的な候補者選定
有名な話ですが、男性と女性で性別による報酬の格差の問題があります。
氷の微笑で一世を風靡したシャロンストーンさんも、
自身の著書の中で、『ヌードになっって初めて男性に近ずける』
と語っていました。
そしてアカデミー賞の演技部門の候補を2年連続で全員白人が
占めたことも世界中に論争を招きました。
その影響を受けてか、2017年のアカデミー賞では
1人の黒人俳優が助演男優賞、1人の黒人女優が
助演女優賞を受賞しました。
スパニック系、アジア系、アフリカ系と中東と
まだまだ受賞のノミネートの中にすら入らない人種も
あります。
ストリープさんはベルリン映画祭の初日、
『中東の映画を審査する資格があると思うか』との質問に対し、
人間の起源が共通であることを強調した発言をしました。
この発言を受けて、世論では賛否両論の意見に分かれました。
まとめ
注目を集める彼女だけに、何か一言いえば
それに対してバッシングも時にはあります。
それでも自分の思いを臆することなく
発信し続ける彼女。
1人の女性としても非常に尊敬できるとおもうのですが、
あなたはどうお感じになりますか?