あまりの悲報に衝撃を受けすぎて、
書くことができなかったニュースが
ブラジル1部リーグ所属シャペコエンセの選手を
のせた飛行機の墜落事故です。
でも今日は、事故に会ったフォルマン選手の
航空機墜落事故のニュース
事故があったあとは、日本でも多くのニュースが
放送されていたと聞きました。
昨年11月にコロンビアへ向かう航空機の墜落事故で
多くの選手や監督らが犠牲となったシャペコエンセ(ブラジル)。
日本のJリーグに携わった人材も含めて、
元J監督や得点王などの選手を含む75人が犠牲となりました。
あまりの被害の甚大さと損失の大きさに、言葉がみあたりません。
シャペコエンセGKのフォルマン選手
墜落事故で右足の切断をよぎなくされた
シャペエンセのゴールキーパーのフォルマン選手が、
パラリンピック出場への意欲を語ったと
ブラジル紙フォリャ・ジ・サンパウロが報じました。
フォルマンは、事故後初めて義足で歩いたそうです。
そして彼の中にある、
『アスリートとしての自分』の存在が、
回復に役立つと話しました。
事実を受け入れ、ここにいたるまでには、
彼の中で苦悩と仲間を失った悲しみの狭間で
想像を絶する葛藤があったと思われます。
選手としてプレーしていた日々から
車いすでの生活になるだけでなく、
事故のショックと多くの仲間を失う悲劇を
受け止めることは精神面にどれだけの
負担を与えることか。
どんな夜を過ごしたのかと想像すると
途方もない喪失感に襲われます。
想像を絶する苦しみを乗り越えて、見えてきたものが
パラリンピックへの出場であったと思うのです。
前に動き出そうとする、その強い心がすごすぎます。
墜落事故で亡くなったケンぺス選手
墜落事故の犠牲者の中には、J1関係者の死亡が
報道されました。
元J1神戸で2009年に指揮官のカイオ・ジュニオール監督(51)。
2005年に柏に所属したMFクレーベルはチーム主将。
2012年に当時J1のC大阪、2013~14年にJ2千葉で
プレーして2013年にJ2得点王となったFWのケンペス選手(34)。
昨年川崎FでプレーしたMFアルトゥール・マイア選手。
2010年に当時J1の京都に所属したDFチエゴ選手。
中でもJ2リーグ得点王にも輝くなど大変輝かしい功績を
残したのがケンぺス選手でした。
<ケンぺス選手 プロフィール>
■氏名:エヴェルトン・ケンペス・ドス・サントス・ゴンサウベス
(Everton Kempes dos Santos Goncalves)
■生年月日:1982年8月3日(34歳)
■国籍:ブラジル
■通算成績:77試合/38得点(リーグ・昇格プレーオフ・天皇杯含む)
事故に関連する記事
ケンぺス選手が在籍したジェフユナイテッドが追悼の意を発表しています。
シャペコサポーターの悲痛な声援が悲しみをそそる動画が掲載されています。
→ブラジル最大の放送局『ヘジ・グローボ(Rede Globo)』
シャペコエンセのFacebookページです。
シャペコの快進撃
初のビッグタイトルを目前にして、
悲劇となってしまったこのニュース。
本拠地となるシャペコは人口わずか20万人のちいさな町です。
35年ぶりの快挙で14年にブラジル1部に復帰を果たしました。
その後も地方の小クラブにとってミラクルを連発し、
奇跡的な快進撃をみせていたのです。
喜びから一転。
サポーターの悲しみが一日もはやく
和らぎますように。
まとめ
この事故は燃料切れが原因と報告されています。
墜落した機体は衝撃を受けると燃料に
引火して火災が発生するものです。
しかし、その燃料が全くなかったおかげで、
皮肉にも火災が発生せずに、6人の生存者を
救出することができました。
この事故で亡くなられた選手を含めすべての
方々のご冥福をお祈りいたします。
そして、いつの日か24歳という若さで
人生の転機をむかえられたGKのフォルマン選手の
あらたな挑戦と活躍を期待するとともに
ブラジルから応援したいと思います。