黒人の初めての大統領としての8年間わたる任期をおえたオバマ元大統領。
いよいよトランプ氏が就任し第45代大統領になりました。
就任式
2017年1月20日(日本時間21日) に、
米共和党のドナルド・トランプ新大統領(70)の就任式が
首都ワシントンの連邦議会議事堂前行われました。
マイク・ペンス新副大統領の就任宣誓に続いて、
トランプ氏が宣誓し第45代大統領に就任しました。
当日の抗議デモ
平和に行われた『就任式』とは言えなかったようで、
はワシントンにはトランプ氏の支持者だけでなく
反対派の市民も多く集まり、会場周辺は 抗議デモが盛んに行われていました。
また、一部が暴徒化し銀行の窓ガラスを割るなどしたとロイター通信が報告しています。
現場では、警察官多数が道路に横一線に並んで
デモ隊の通過を阻止したり催涙スプレーを噴射して威嚇するなどしていました。
一部にガスマスク姿も見られるデモ参加者らの抗議の声はおもに、
トランプ氏による宗教的、人種的少数派批 判に対しての抗議です。
イスラム教徒や黒人、ヒスパニック系の女性のデザインされたポスターを
持ち市民らが「我々も合衆国国民だ」と訴えました。
一部のデモ参加者は警官に投石したり、銀行やコーヒー店のガラス戸をたたき割るなど
しています。
ただ、多くの抗議活動は平和的だった。
オバマケア経済的負担軽減目指し大統領令に署名
就任初日の20日、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)
大統領はかねてから公約に掲げていた医療保険制度改革
(通称オバマケア、Obamacare)による経済的負担軽減を目指すため
大統領令に署名をしました。
トランプ大統領は『オバマケア』の撤廃を公約で明言していました。
これは『経済的負担を最小限にする』ことを目指したものであり、
オバマケアとは?
『オバマケア』とはバラク・オバマ元大統領がが
2008年アメリカ大統領選挙で公約として掲げたものです。
日本のように万人が社会保険に加入できる制度がなかったアメリカに
医療保険制度改革(いりょうほけんせいどかいかく)を行うというものです。
この試みはユニバーサルヘルスケア制度の取り組みで、
オバマが大統領に就任し、上下両院で民主党が優位となった
議会を通過し、2010年3月に大統領が署名して成立しました。
(完全実施されたのは2014年以降です)
そのため造語で『オバマケア』とも呼ばれています。
主に二つの法律からなり
Patient Protection and Affordable Care Act
(患者保護並びに医療費負担適正化法、PPACA)と
通称Affordable Care Act(ACA)が中心となっています。
アメリカ合衆国連邦議会予算局の試算では、以後10年間で、
保険加入者は3100万人増加し、加入率は83%から94%に上昇しましたが、
それにともない費用も9400億ドルにと高額に上昇しました。
税金を納める市民からその負担増に対して不満が高まっていました。
アメリカの医療事情
アメリカの診療は自由診療が基本で、高額な医療費に備えて、
個人で民間の保険会社と契約を行うのが一般的です。
しかし低所得者は保険料の支払いが困難となることや、医療費のかさむ
慢性病の患者らは更新を拒否されたりする弊害があったため医療の
恩恵を思うように享受できないという実体がありました。
アメリカの自己破産の6割は医療費が原因といわれています。
その医療費が原因で破産した者の8割は医療保険に入っていたとも言われています。
高額な医療費と、質の悪い保険問い言う悪循環があり病気や、怪我で苦しむひとが
多いのがアメリカです。
医療費の例としては骨折で手術を受け1日入院した場合で1万5千ドル(約173万円)、
貧血などで2日入院した場合で2万ドル(約230万円)、
手術なしで6日入院した場合で8万ドル(920万)と非常に高額な医療費がかかります。
そういえば『ブレイキング・バッド』というアメリカのドラマは
自身のガン治療費を捻出するために麻薬を精製するという皮肉なストーリーでしたね。
婦人のドレス
メラニア婦人がどのようなドレスを着て就任式に
参加されるかもアメリカでは話題になっていました。
品のあるブルーのラルフローレンのドレスでしたね。
まとめ
日本人にとっては今後の同盟国日本との
関係をどのように維持しようとするのかが注目ですね。
日本への毒舌に拍車がかかるのは
いつのことになるのか動向から目が離せません。