今日は物騒で悲しいニュースですが、
私の住むブラジル内で殺人事件が頻繁に起こっています。
『ランバダ』の歌手殺害と『邦人殺害事件』のお話です。
犯罪被害者にならないための対策を考えます。
『ランバダ』のカオマ 元ボーカル【ロアラ・ブラス】さん
ブラスさんはリオ出身で、1989~99年、カオマのボーカルを務めました。
カオマは1989年、フランスで結成されたグループで、
ランバダのヒットでカオマの名は世界的に知られることとなります。
カオマのランバダは日本では歌手の石井明美さんがカバーして
歌ったことで知られています。
ロアラ・ブラスさんリオで誘拐され殺害
その『ランバダ』の元ボーカリストが、ブラジルのリオで殺害されました。
誘拐されて車ごと放火されたとニュースで伝えられています。
ロアラ・ブラスさんは19日に、故郷ブラジルのリオデジャネイロの
東方約30キロにある海岸沿いの町サクアレマという町で
焼けた車内から遺体で発見されました。
まだ 63歳だったといいます。
報道によると、問題の車はブラスさんの自宅近くで見つかったとのことで、
車内の遺体はすぐには身元の判別が困難なほどだったと報告されています。
サンパウロで邦人の殺害
同じくブラジルの最大都市サンパウロで16日に、
日本人の40代の男性が射殺されたというニュースが報道されました。
在サンパウロ総領事館が19日、明らかにしたものです。
容疑者の行方はいまだ分かっておらず、地元警察は、強盗殺人事件として
捜査しています。
警察によるち、殺害されたのは会社員のホンマ・ユタカさん(42)。
16日午後2時(日本時間17日午前1時)ごろに、
サンパウロ市南部で車を運転中に、バイクに乗った2人組の男に
フロントガラス越しに胸を撃たれました。
病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認されました。
現場は、多くの自動車が往来する大通りで、
ブラジル国内では犯罪件数が急増しており、
市内では、金融機関や両替所を利用した日本人が
拳銃を持った強盗に襲われる事件が相次いでいます。
各都市での犯罪発生状況
日系人や日本人が多く住むサンパウロの犯罪発生状況は、
非常に凶悪で、拳銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件等の事件が
昼夜を問わず頻発しています。
邦人被害の発生が多い強盗事件(短時間誘拐を含む)については,
サンパウロにおいては,被害者が警察に届け出ないケースが多くあるとのことで
実際には警察が認知している以上の事件が発生しています。
サンパウロにおける拳銃使用を伴う凶悪犯罪は,
抵抗・逃走等を試みると命を落とすこともあり得ます。
また実際に身体的被害を受けるケースも多数発生しています。
首都ブラジリアは治安が比較的いいイメージでしたが、近郊の都市を中心に
治安が悪化しています。特に路上強盗が多発しています。
徒歩での移動や車の乗降時に注意が必要です。
外務省の報告によるとアマゾナス州マナウス市のマナウス地区で
2015年に報告された犯罪件数を日本の犯罪件数と比較した場合
10万にあたり殺人事件は日本の約65倍,強盗事件は2,088件(日本の約788倍)と
なっており,同地域に滞在する際には十分注意してください。
都市における強盗被害に遭う確率は,アメリカと比較すると約10倍以上といわれます。
キャッシュコーナーでの現金を引き出し後に狙われやすいので,注意が必要です。
また、短時間誘拐が頻発しており、金品や車両を強奪するために
拳銃等を使って脅迫し,被害者を一時的に拘束するという犯罪が非常に多く
発生しています。拘束後にATMで現金を引き出させたり,
携帯電話や車両を奪った後に連絡手段のない
郊外の離れた場所で解放するという手口が特徴です。
車の乗り降り時及び停車時に狙われやすいということです。
防犯対策
観光客の方は移動はできるだけタクシー等を利用してください。
ホテル地区は浮浪者や麻薬使用者の犯罪者が集まりやすく、
特に夜間は不必要な外出は極力控えるようにしましょう。
強盗や殺人も発生しているので非常に注意が必要です。
バスターミナル地区周辺も治安が悪い場所ですので、
華美な服装はさけて現金は小分けして携帯するなどしてください。
夜間1人では行動しないことです。
観光地は安全ということは誤解です。
観光で有名なコルコバードの丘(キリスト像)へ至る
登山道では,拳銃使用の強盗事件が多発しています。
対策としては、登山道ではなくなるべく登山電車を
利用するようにしてください。
観光客をターゲットにして法外な値段でガイドを申し出る
違法業者も居ますので注意してください。
日本とは危険度が全く異なることを認識することが重要です。
常に周囲の状況を確認して,不振者がいないか注意してください。
自分の身は自分で守らねばなりません。
まとめ
最近は物騒で怖いニュースが続いています。
凶悪犯罪の被害者にならないためにも
余計なものはもたないことです。
ただでさえ的になりやすい日本人ですので、
滞在の際は日本と同じ感覚でいてはいけませんね。
外務省のホームページに海外の犯罪状況が報告されていますので、
渡航前にも確認するようにしましょう。