日本と聞いて海外の人が連想するものは、サムライとか忍者。
ブラジルと聞いて日本人が一番最初にイメージするものは
『サンバ』そして、『カーニーバル』ですね。
毎年豪華になるものの不景気で経費が削減されたり、
山車の事故も相次ぎました。
でも、それにも負けずにみんなの思いをのせて行われたカーニバル。
今日はブラジルから、リオのカーニバルを
より楽しむために『知っておきたい3つのこと』
をご紹介したいと思います。
ブラジルあるあるはこちらです。
カーニバルとは?
カーニバルは日本語では謝肉祭と呼ばれ、
キリスト復活を記念するイースターとかかわりがあります。
*イースターとはキリストの復活を記念するキリスト教の祝日で、
春分後の最初の満月の次の日曜日に行われます。復活祭のこと。
イースター前の40日間は断食期間ですが、その前の
1週間ほどははめをはずして楽しむ民族的なお祭りです。
世界でもイタリアのフェレンツェ、南フランスのニース、
ドイツのケルン、そしてブラジルのリオデジャネイロのものが有名です。
リオのカーニバルには約6万人が参加して、
80万人の観光客が毎年訪れています。
その1:参加できるチーム
このカーニバルに参加できるチームは
35チーム前後。
そのチームは3つにわけられます。
スペシャルチーム(13チーム)、
Aチーム(9チーム)、Bチーム(11チーム)
の構成となります。
そして各チームの最下位と最上位チームが
よく年には入れ替わります。
その2:チーム構成
チーム構成は1チームあたり2500人から4000人。
そして大きく分けて次の5つ構成からなります。
①コミソン・デ・フレンテ(先頭集団)
②ポルタ・バンデ―ラ (Porta bandeira)
チームの旗をもち全体を率いる指揮者のような役目。
メストレ・サーラと呼ばれる男性と踊ります。
その時に旗が男性に触れると減点の対象になります。
③バイアーナ(Baiana)
大人数で回りながら踊ります。
④バテリア(Bateria)
サンバには欠かせない打楽器隊
⑤パシスタ(Passista)
派手な衣装で踊るダンサー
その衣装も派手で、超セクシー名ものが多く、
サンバのイメージはこのパシスタだと思います。
パレードを彩る華やかな山車(だし)は、
1台あたり約2000万円かけて作られています。
高いものだとそれ以上で5000万円以上かけているものもあります。
この山車の製作にはTOPに入っているチームは、
専用の倉庫を貸してもらえます。
その倉庫の名前が、シダージ・ド・サンバ(Cidade・do・Sanba)
”サンバの街”という意味です。
その3:カーニバルの審査の基準
カーニバル会場は765mの専用会場を
65分以上82分以内でパレードしないといけません。
時間を超えると審査の減点対象になります。
パレードの審査基準は10項目あり、4人の審査員によって審査されます。
◇審査項目
①メストレ・サーラとポルタ・バンデイラ
②衣装
③パレードのまとまり
④パレードの進行(時間制限)
⑤山車と装飾
⑥コミソン・デ・フレンテ(先頭集団)
⑦ハーモニー
⑧バテリア(打楽器隊)
⑨テーマの筋書き
⑩サンバのテーマ曲
今年のカーニバルの結果
今年の優勝チームは「ポルテーラ」が33年ぶりに優勝しました。
練習中は家族と過ごす時間をおしんでまで、
参加者は情熱をそそいでいます。
きらびやかさの影に人々の思いや努力があるんですね。
まとめ
多くの人がこのために自分の人生を捧げて
生きているといえるリオのカーニバル。
毎年華やかさはまして、本当に豪華絢爛です。
その一方で、安全対策に懸念が見えた今年を教訓に、
来年は事故がなく開催できることを願ってやみません。
あなたもぜひいつの日か、ブラジルのリオのカーニバルを
現地で体感してみて下さいね。